「ATM」「振込、送金手数料」「利率」「外貨預金(為替コスト)」という観点からインターネット銀行の選び方を解説します。
インターネットで使用できる銀行として、インターネット専業銀行と、インターネットでも取引できる通常の銀行とあります。
様々なサービスの違いがありますが、主にインターネット専業銀行と呼ばれる銀行のサービスが勝っていると思います。
■ATM
インターネット銀行でも、入金や払い戻しを使用する場合はATMを利用します。
・提携ATM(利用できるATM)
大手銀行のATMが利用できるところや、郵貯(ゆうちょ)のATMを利用できるところが便利です。
両方のATMを利用できるところならなおさら便利です。
(郵貯(ゆうちょ)のATMなら日本全国どこにでもあります。)
自分のお住まいの地域に多くあるATMが使用できる(提携している)インターネット銀行を選択されると良いと思います。
・ATM利用時間
ATMの利用時間も大切です。平日、土日、祝日、最寄りのATMの利用できる時間帯を確認しておけば良いです。
・ATM利用手数料
銀行の普通預金の金利はほぼゼロに近い現在、利用手数料の違いは大きいものです。
インターネット銀行のATM利用手数料は無料、あるいは有料とさまざまです。
また無料の場合も、月○○回まで、と回数限定の所もあります。
平日の昼間は無料ですが夜間や休日は有料、といったところもあります。
24時間365日無料(新生銀行 )といったところもあります。
■振込、送金手数料
振込・送金手数料が安いのもインターネット銀行の特長の一つです。
・振込、送金手数料
自銀行宛なら無料、他行宛なら有料といったところ、あるいは新生銀行 のように、どの銀行宛でも振込、送金手数料が無料というところもあります。
インターネットで買い物をしたり、ネットオークションを御利用される方は、振込や送金を利用する機会が多いと思います。
イーバンク銀行株式会社のように、ネットオークション(Yahoo!オークション、ビッダーズ、楽天フリマ)での利用が便利という特長をもったところもあります。
ジャパンネット銀行 のように、郵貯(ゆうちょ)へのweb送金ができる、といったところもあります。
ご自分が利用される機会が多いケースでの手数料がお得なところを選択されると良いと思います。
■利率
今、銀行の利率は非常に低くなっています。
一般の銀行の一年定期の利率は0.08%と言ったところが多いです。
100万円を一年定期で預けても、一年後に受け取れる利息は800円(税引き前)となります。
インターネット銀行では、店舗を構えないためその分サービスを高められるというメリットがあります。
例えば、イーバンク銀行株式会社では、100万円の一年定期の利率は0.55%となっています。
一般の銀行の7倍以上という好金利でお得です。
また期間限定のキャンペーンを実施しているところもあります。
■外貨預金(為替コスト)
日本では、利率が非常に低いため外貨で預金をする人が増えています。
例えばオーストラリアドルなら100万円の一年定期の利率が4%以上となります。
(日本の一般銀行と比較して100倍以上の高金利です。)
ただし、気をつけないといけないのは、外貨預金は預金保険の対象外ということがあります。
また、外貨を購入したときと比べ外貨を売却するとき円高になると、利益も圧迫されますので売却するタイミングを見計らう必要があります。そのため、定期が満期になったときに必ず日本円で必要になるといったお金を預けるべきではありません。
それ以外に、外貨を購入、売却するときには為替手数料がかかります。
アメリカドルでは一般的に、片道1円(100ドル購入すると100円手数料が必要)です。
ソニー銀行では、片道0.25円(100ドル購入すると25円の手数料)と、多くの銀行に比べ為替手数料がかなり安くなっています。
例えば、アメリカドル(一年定期1%、購入時、売却時ともに105円/ドル、100万円分預金)として
一般の銀行(片道1円):
購入時 100万円で買えるドルは、1,000,000÷(105+1)=9433.96ドル
一年での利息 9433.96×0.01=94.33ドル
売却時 (9433.96+94.33)×(105-1)=990,942円 9,058円損失!(税引き前)
ソニー銀行(片道0.25円):
購入時 100万円で買えるドルは、1,000,000÷(105+0.25)=9501.18ドル
一年での利息 9501.18×0.01=95.01ドル
売却時 (9501.18+95.01)×(105-0.25)=1,005,200円 5,200円利益!(税引き前)
となります。
いかに、為替コストが利益に大きな影響を与えるかが分かると思います。
以上、「ATM」「振込、送金手数料」「利率」「外貨預金(為替コスト)」という観点からインターネット銀行の選び方を解説しました。
自分の利用するケースやサービスでお得な銀行を選ばれることをお奨めします。
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